「猫背だから◯◯でダメ」ということを聞いたり、言ったことはありませんか?
「猫背って何がいけないの?」

 

 

歪んでると体に悪いから。
内臓が圧迫されるから。
何でかわからないけど悪そう。

 

そうですよね。
私も、中学生の頃にどうやら姿勢が悪かったようで父から「姿勢をよくしろ」と言われたものです。
そして「物差しでも背中に入れとけ」とも……。

 

猫背だと何が悪いのか?

これだけでいっぱいお話できますが、今日は「自律神経」のお話。

 

 

猫背と自律神経?
関係あるの?

 

関係あるんです!!
そして猫背を良くすると沢山の恩恵が受けられます。

 

疲れにくくなる。
肩コリの解消。
胃腸の調子が良くなる。
血圧が落ち着く。
体温が上がりやすくなる。
冷えにくくなる。
風邪を引きにくくなる
やせやすくなる。
肌艶が良くなる。
などなど、いっぱい良いことがあります。

 

さて、ちょっとだけ難しい話になりますが、ここは避けて通れない場所なので質問です。
「そもそも自律神経って何か知ってますか?」(知ってる方は飛ばして読んで頂いて大丈夫です)
よく話には聞くけど、わかっていないと言われる方が多いです。

 

自律神経というのは、交感神経と副交感神経というものからなり電気のスイッチのように互いにONOFFをして身体の機能の調整をしています。
名前に副が付くか、付かないかですが大きく違います。

 

まず、交感神経。
これはいわゆる「戦闘モード」になる神経。
突然ですが「道を曲がると目の前に、ライオンが!!」さてどうなります?
心臓は高鳴り、呼吸は荒く、毛は逆立ち、緊張して手には汗、瞳孔は開き、胃は収縮してキリキリと痛みが……。
この時ONになるスイッチが交感神経。

ライオンの話でしたが、猫でした。
ライオンの話でしたが、猫でした。

 

では副交感神経は?
ほぼ反対の事と思ってもらえれば良いので「おやすみモード」の時にONになっている神経です。

 

「戦闘モード」の「交感神経」のスイッチがONのままだったら?
夜寝ようとして、寝られますか?
ご飯の消化は良さそうですか?
これらが上手に機能しなくなるのがいわゆる「自律神経失調症」です。
多くの方が、交感神経スイッチがONになってしまっているケースがあてはまります。

 

この自律神経、基本的に自分の意思でコントロールできない神経になります。
心臓の鼓動を早めたり、鳥肌が立ったり、胃や腸を動かす事って自分の意志ではできないですよね。
こういった自分の意志で動かせない、または勝手に身体をコントロールして良い状態にしてくれている神経です。
ただし、先程「基本的に」と書きましたが唯一、自分の意思でコントロールできる自律神経支配の臓器が肺。
そう呼吸なんです。

呼吸は自律神経支配なので、「吸って」「吐いて」なんて思って呼吸していないですよね?
でも、ちょっと止めていたり、早くしたりはできます。
この機能を逆手に取り、落ち着きたいときに深呼吸すると副交感神経が刺激され「戦闘モード」→「おやすみモード」へとなります。

 

深呼吸すると「おやすみモード」です。
ちなみに猫背の呼吸は浅くなります。
そう猫背は「戦闘モード」身体はなってしまいますので「交感神経」優位になりスイッチを押され続けてしまい切替が上手くいかなくなって来てしまいます。

 

さて、猫背でなくなると
疲れにくくなる。
肩コリの解消。
胃腸の調子が良くなる。
血圧が落ち着く。
体温が上がりやすくなる。
冷えにくくなる。
風邪を引きにくくなる
やせやすくなる。
肌艶が良くなる。
などなど、なんでこんなに良くなるのか?

 

これ、全てが自律神経に関係するからなんですね。
例えば、夜寝る時しっかりと「おやすみモード」になり睡眠がとれて身体がいつもよりも少し元気になったら?
これらの症状は良くなる気がしませんか?

 

深い呼吸は身体を整えやすくなります。
さて、難しい話でしたので、ちょっとだけ「戦闘モード」になってるはず。
両手を上げて深呼吸しましょう。
それだけでも少し猫背は解消されて「ちょっといい感じ」になりますよ。